1. HOME
  2. スタッフブログ
  3. SOTOのスモークポットが割れる・ヒビが入る問題について

SOTOのスモークポットが割れる・ヒビが入る問題について

こんにちは、あんしん壱番の李(Lee)です。

今回はSOTOのスモークポットが割れる・ヒビが入ってしまう問題について考察してみます。
というのはAmazonのレビューを見てみると割れてしまった、ヒビが入っていたなどの記載がたくさんあります。
なぜこのようなことになってしまうのかを考えてみます。

使用前から割れている

Amazonの商品レビューでよく見るのが「届いて開けてみたら割れていました」というものです。
コロは陶器で出来ていますので、衝撃に弱く落としたりすると簡単に割れてしまいます。

使用前から割れていた場合、配送業者がどこかで落としてしまったとかで割ったというケースがほとんどだと思います。
こればっかりは仕方ないので、Amazonの場合はカスタマーセンターに、楽天やヤフーの場合はショップに連絡を取って交換・返金してもらいましょう。

使用中に割れてしまう

Amazonのレビューを見ると使用1回目で割れたしまった、ヒビが入ってしまったというものもチラホラ見ます。
Twitterでも同様のツイートがあります。
https://twitter.com/Yama_ma05/status/1320686555908849664

なかなか悲惨な様子がうかがえます…

割れてしまう原因

スモークポットが割れてしまう・ヒビが入る原因は主に2つです。
1.急激な温度変化
スモークポットの説明書をよく見ていると「加熱後の急冷はしないでください。 急激な温度変化により破損する場合があります」と記載があります。
燻製を作った直後は陶器がかなり熱せられた状態になっています。その状態で水をかけてしまうと急激な温度変化でひび割れが生じてしまうことがあります。

熱が十分に取れてから水洗いするようにしましょう。

2.火力が強すぎる
こちらも説明書に「ガスコンロの火力は中火もしくは弱火にてご使用ください。」と記載があります。
なかなかスモークポット内の温度が上がらないからといって強火にしてしまうと割れてしまいます。

中火以下に抑えることがひび割れを生じさせないコツです。

以下私の考察です。メーカーに聞いたわけではないので正しいかどうか確証はありません。間違ってたらコメントください。

火力が強すぎると割れるのはなぜか

そもそも陶器が割れてしまうのは「熱衝撃」というものが加わるためです。
「熱衝撃」とは「急激な加熱または冷却によって物体内に急激な温度変化が生じ,それに伴う衝撃的な熱応力のために物体が損傷する現象」です。(出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)

何言っているかわからないですね。

多くの物は温めると膨張し、冷やすと縮むという性質を持っています。
つまり陶器の鍋を直火にかけると↓のような状態になります。

火があたっている部分はめちゃくちゃ熱いので膨張しようとしますが、上の方は火があたらないので常温のままです。
すると鍋の下の方は膨らむのに、上は膨らまないので歪みが生じます(この歪みを熱歪みといいます)。

一定以上の熱歪みが生じると形を保つことができなくなり、陶器は割れたりヒビが生じます。これを熱衝撃といいます(たぶん)。
なので通常の陶器を直火にかけると簡単に割れてしまいます。

ところがスモークポットの鍋の部分は耐熱陶器で出来ています。(ちなみに蓋は磁器)
耐熱陶器はにペタライトという原材料が混ぜ込まれています。ペタライトは熱膨張率が低いので、熱を加えてもほとんど膨張しません。
そのため熱歪みも生じにくいので、直火にかけることができるようになっています。

耐熱陶器なのになぜ割れる?

熱膨張率が低いペタライトが含まれているのにも関わらずなぜ強火だと割れてしまうのでしょうか?

その一つの原因は燻製という調理法にあると思います。
燻製を作るとき鍋はいわば「空焚き」状態になります。鍋の空焚きは最も熱歪みが生じやすい、鍋にとって過酷な状況です。

これが耐熱陶器なのに割れてしまう原因の一つだと思います。

また一口に耐熱陶器といってもペタライトの含有量や陶器を作る窯の温度によって耐熱性は様々です。
一般的にペタライトの含有率を増やせば熱膨張率を下げることができるので、陶器は割れにくくになります。

メーカーは中火以下で火にかけることを想定していることからそこまで高い耐熱性を持たせていないのかもしれません。
なので強火にかけると割れてしまうのだと思われます。

以上が私の考察です。

陶器の燻製器は悪か

Amazonのレビューをみると陶器製の燻製器がまるで悪かのように書かれています。
確かに1~2回の使用で割れてしまうと、そう感じてしまうのも無理はないかもしれません。

ただ、陶器だからこそ見た目もカラフルでおしゃれになっています。また食材に熱をしっかり伝えてくれるので短時間で燻製が仕上がるのも特徴です。
(短時間で仕上がるが故、失敗もほとんどありません。)

ステンレス製などに比べると割れやすいのは事実ですが、陶器には陶器の良い部分があります。
どんな商品にも良い部分・悪い部分はあると思うので、そのあたりをしっかり理解したうえで使うとより楽しい燻製ライフを送れるのではないかと思いました(‘◇’)ゞ

それではまた(o|o)

追記
ちなみに中火とは鍋底に火の先が届くくらいの火力のことを言うそうです。
ガスコンロのつまみを真ん中くらいにしたら中火になると思っている方もいるかもしれませんが、たぶんそれだと中火よりちょっと強くなっていることが多いように思います。

火加減を調節するときは火の大きさをちゃんと確認するようにしましょう!



一覧へ戻る

カテゴリー