2021
05/10

犯人を追跡できる防犯吹き矢!カラーボールより使いやすいのか?


こんにちは、あんしん壱番の李(Lee)です。

今回はちょっと変わった防犯グッズの記事があったのでご紹介します。

吹き矢の染料で犯人射止めろ 開発者「ボールより飛ぶ」
https://www.asahi.com/articles/ASP577FT4P4FUOOB009.html


その名も防犯吹き矢。吹き矢の先端に特殊な塗料がついていて、矢が犯人に当たると塗料で犯人をマークできるようになっています。
開発したのは日本マグネット吹矢協会理事長の藤森 常昭さん。

「いやいや、吹き矢なんて全然飛ばないし、犯人に当てれないでしょ」って思った方もいるのではないでしょうか。
ところがどっこい、吹き矢は初心者の方でも簡単に狙い通りの場所に当てることができるような。
また吹き矢のパイプの長さによっては最大20m程度矢を飛ばせることができるそうです。

しかもカラーボールと違って練習用の矢を使えば、気軽に何度でも練習できるのでいざという時に備えておくことができます。

またこの防犯吹き矢自体、マグネット吹き矢というスポーツを応用したものだそうです。
このマグネット吹き矢は高齢者の健康促進を目的として普及しています。

比較的高齢の方でもできるスポーツが元になっていますので、防犯吹き矢も男女や年齢に関わらず、ある程度の飛距離・命中精度を実現できると思われます。
使い手に左右されずに防犯性能を発揮できるというのは防犯グッズの大切な要素です。

そういう意味でもこの防犯吹き矢は使い方によってはよい防犯グッズであると思います。

カラーボールではだめなのか

知らない人はいないと思いますがカラーボールは↓みたいなやつです。

防犯吹き矢とカラーボールを比較したときに、防犯吹き矢の最大のメリットは気軽に練習できるという点です。
本物のカラーボールを投げて練習するわけにはいきませんが、防犯吹き矢であれば簡単に練習することができます。

一方でカラーボールの方が優れている点もあると思います。

カラーボールには威嚇効果がある

まずカラーボールには威嚇効果というものがあります。
威嚇効果とは犯人が犯行前に下調べをしているとき、「このお店にはカラーボールが置いてあるな。あれを投げられたら警察に追跡されやすくなるかもしれないし、カラーボールを置いているということは防犯意識の高いお店かもしれない」と思って、犯行をあきらめさせる効果のことです。

つまりカラーボールというのは投げるだけでなく、置いているだけでも一定の効果が見込めます。
一方で防犯吹き矢の場合、よっぽど防犯に詳しくないと知らないため威嚇効果は見込めません。

直接当たらなくてもいい

カラーボールは犯人に直接当たらなかったとしても近くに落ちれば塗料が飛び散り、犯人のズボンや靴に塗料を付着させることができます。
というより確実に直接当てれる場合を除いては犯人の足元などに投げた方が確実に塗料を付着させれます。

一方防犯吹き矢は試したわけではありませんが、矢の先端についている塗料の量はそれほど多くないと思われます。
ですのでやはり直接犯人に当てないと効果が見込めないのではと思います。

ソフトボールを投げたことがない人はいない

カラーボール自体は投げたことがなくてもソフトボールであれば投げたことがあることがほとんどではないでしょうか。
カラーボールを投げるのもソフトボールを投げるのも行為としては同じです。
ソフトボールを投げれるなら、カラーボールも投げれます。

ちなみに小学6年生の男子でソフトボール投げの平均距離は約25mです。(小6女子でも平均約16m)
ということは小学6年生くらいの身体能力があれば、カラーボールも25mくらいは投げれるということです。

カラーボールは犯人の近くにボールが落ちれば、犯人に塗料を付着させることができます。
意外とカラーボールでも犯人の近くに投げることぐらいはできそうではないでしょうか?

まとめ

個人的には現状カラーボールの方が使い勝手がいいのではないかなぁという印象です。
といっても普段からマグネット吹き矢をレクリエーションとして取り入れている高齢者施設などでは、防犯吹き矢も設置するメリットはあるのではないかと思います。
ちょっと変わった防犯教室としても防犯吹き矢の練習をしてみるのもいいのではないかと感じました。

また防犯吹き矢とカラーボールどちらか1方だけを設置するのではなく、両方おいておくというのもありだと思います。
気になる方はぜひ調べてみてください。

それではまた(o|o)