
今週も全国各地で特殊詐欺や組織的な侵入盗の摘発が相次いで報じられました。今回は被害の実態と、ご家庭で今すぐできる対策をあわせてご紹介します。
今週注目の防犯ニュース
1. 特殊詐欺、令和8年上半期の被害が急増
警察庁のまとめによると、令和8年上半期の特殊詐欺被害額は前年同期比で大幅に増加し、ネットバンキング詐欺は金額ベースで約45%増、SNS型投資詐欺の認知件数はほぼ倍増しました。7月末時点の被害額は2,108億円にのぼり、前年同期比632億円の増加となっています。
出典: Web東京民報
2. 京都府警がトクリュウ摘発、26人超摘発
匿名・流動型犯罪グループ「トクリュウ」による強盗予備・窃盗事件で、京都府警が指示役・実行役ら26人以上を逮捕・書類送検しました。犯行を計画したとみられる「案件屋」は、被害者宅の資産情報や間取り図、防犯カメラの位置などを基に計画を立てていたとみられています。
3. 副業詐欺グループのトップら逮捕、全国被害15億円
副業紹介を名目に「保証金」として暗号資産をだまし取ったとして、詐欺グループのトップとみられる容疑者らが逮捕されました。2024年6月以降、全国で1,000人超から総額約15億円をだまし取ったとみられています。
出典: 時事ドットコム
4. 特殊詐欺対策「自動通話録音機」、自治体の無料貸与が拡大
着信時に「この通話は録音されます」と警告音声を流し、会話を自動録音する「自動通話録音機」について、全国の自治体が高齢者世帯等への無料貸与を実施しています。大阪府警の効果検証では、設置世帯の96%が振り込め詐欺等の被害防止に効果を感じたと回答しています。
出典: 大阪府警本部
5. 特殊詐欺、国際電話番号を悪用する手口が拡大
ニセ警察官を名乗り、「+」から始まり「0110」で終わる国際電話番号や警察署番号になりすます特殊詐欺の手口が全国的に広がっています。警察庁・各県警は着信拒否設定などの対策を呼びかけています。
所感
今週の報道からは、特殊詐欺被害が統計的にも過去最悪の水準で拡大していることが改めて裏付けられました。SNS型投資詐欺や副業詐欺のように、SNSやアプリを入口に不特定多数へアプローチする手口が急増している一方、トクリュウのような組織的な侵入盗では、防犯カメラの設置場所まで事前に把握された上で犯行が計画されるケースも見られます。ご家庭では、不審な電話への即時対応(自動通話録音機の活用や着信拒否設定など)に加え、防犯カメラを設置する際は死角を作らない配置や、外部から見えにくい場所への配慮も重要になってきていると考えられます。特に高齢のご家族がいるご家庭では、こうした対策の情報を家族間で共有しておくことをおすすめします。
引き続き手口は巧妙化・多様化しており、最新の情報をこまめに確認しながら、できる対策から一つずつ取り入れていくことが被害防止につながります。
※本記事はニュース報道をもとに作成しています。最新情報は各出典元でご確認ください。