2020
10/09

金庫の盗難防止!ポイントは設置場所と防盗性能!

こんにちは、あんしん壱番の李(Lee)です。

「金庫を買いたいけど金庫自体を盗まれたら意味ないんじゃ…」とか「盗まれにくい金庫ってどんなのだろう」という疑問をお持ちの方に盗まれにくい金庫の特徴と設置場所を解説します!

金庫破りの手口

金庫破りは主に2種類の方法があります。1つが金庫の扉をバールなどで無理やり開けて中身を持ち去る「こじ開け」、もう一つが金庫ごと盗んでしまう「持ち去り」です。
金庫破りの手口の割合はこじ開けが約50%、持ち去りが約15%といわれています。(日本セーフ・ファニチュア協同組合連合会の調査資料による

というわけでまず第一に「こじ開け」されないということが重要になります。

こじ開けされないためには


金庫には主に「防盗性能」と「耐火性能」の2種類の性能規格があります。日セフ連が定める防盗性能の規格は上図のようにマークと数字で表示されています。
マークが使用した破壊工具で、数字が試験時間になります。

7等級あり、最も等級が高いTRTL-60での場合、溶接・工具を使用して60分間解錠を試みて、破壊されなかったことになります。
※最も等級が低いTS-15の場合、主にバールで15分間破壊テストをしています。

こじ開けされないようにするには防盗性能の高い金庫(可能ならTL-15以上)を選ぶのがおすすめです。

ちなみに耐火性能がなく、防盗性能だけある金庫は金庫と呼ばれず「防盗庫」と呼ばれています。
耐火性能と防盗性能の両方ある金庫を「耐火金庫」と呼び、TL-15以上の防盗性能と耐火性能がある金庫は「防盗金庫」と呼ばれます。

持ち去られたないためには

金庫破りで2番目に多い「持ち去り」を防ぐ方法を3つ解説します。

1.鍵付きの部屋に設置する。


持ち去りされないようにするには金庫のある部屋まで「鍵のかかった複数のドア」があることが重要です。

例として上図の間取りを想定します。
青色ドアが鍵付きドアだとすると、和室の金庫にたどり着くまで最低でも2つの鍵付きドアを突破する必要があります。

このように金庫にたどり着くまでに複数の施錠されたドアがあると窃盗犯はそもそも金庫の部屋までたどり着きにくくなります。
また持ち去るのも大変になるので、犯行をあきらめさせる効果もあります。

このように複数の施錠されたドアがある部屋に設置すると持ち去れにくくなります。当然ですが、施錠ドアの数が多ければ多いほど防犯性は上がります。
※住宅の見取り図で説明していますが、店舗・事務所でも同じ考え方をします。

また金庫の部屋の照明を点灯しにくくすることもおすすめです。
具体的には夜間だけ照明をつかないようにする、社員カードがないとその部屋の照明が点灯しないなどの対策をすると、窃盗犯は持ち去り作業がしにくくなります。

2.金庫を動かしにくくする

次に大切なのは金庫の開放面を減らし、動かしにくくするということです。
開放面を減らすことで金庫を持ち上げるために手を入れたり、工具を入れるのがやりにくくなります。そのため金庫を動かしにくいので持ち去りが難しくなります。

また金庫自体の重量を上げることでも動かしくくなるので防犯性は上がります。
(ただし利便性は下がります…。金庫に限らず防犯性を上げていくと利便性は下がることが多いので、どの程度の防犯性を求めるのかを決めて利便性とのバランスを保つことが大切です。)

よい設置例


最も良い設置方法は開放面を1面にして、鍵付きの扉を付ける事です。
鍵付き扉が設置できない場合でも開放面を1面にする事で高い防犯性を維持することができます。

どうしても開放面が2面になってしまう場合は金庫の横に什器など簡単に動かすことができないものを設置するようにしましょう。

よくない設置例


開放面が2面以上あると金庫を動かしやすくなるため、持ち去れる危険性が高くなります。

左画像の場合、金庫正面、左右の3面開放されています。店舗のレジ下にこういった形で設置しているお店も多いと思いますが、これは最も盗まれやすい設置方法になります。


実際の窃盗の動画をみると、ものの3分で盗まれています。

右画像は金庫正面と向かって左側が解放されています(上部を含めると3面ですが…)。3面開放よりマシですが、2面開放でも簡単に盗まれてしまいます。


実際の窃盗の映像です。はじめバールでこじ開けようとしていますが、途中であきらめて持ち去っています。
やはり2面以上開放されていると簡単に盗まれています。

3.金庫と床を固定する

金庫と床をアンカーボルトで固定することも強力な対策になります。金庫自体にアンカーボルトで固定する用の穴が開いている場合もあります。
ただし賃貸の場合は大家さんと相談する必要がありますし、床の素材が軽量コンクリートの場合、アンカーボルトでは固定できない場合もあります。

その他、金庫に振動センサーや傾きセンサーを取り付けて動かそうとするとアラームを鳴らす方法や警備会社に通報する方法もあります。
ただ、持ち去りを直接防ぐことはできないので、あくまで補助的な機能になります。

まとめ

本記事の途中でも書きましたが、防犯で大切なことはバランスです。
防犯性は高い方が良いに決まっていますが、防犯性を上げると利便性が下がったり、商品価格が上がったりします。

どこまでコスト(価格・不便さ)をかけて金庫の中身を守りたいかを考えて金庫を選ぶことが必要です。
何が何でも守りたいものであれば、最高の防盗性能・耐火性能を有する金庫を購入し、コンクリートの壁の中に埋め込めば限りなく盗まれにくくなります。ただ下手をすると金庫の中身以上のコストをかける必要が出てくるかもしれません。
逆に家族から見られたくないだけのものであれば、防盗性能は必要ないかもしれません。

どれだけのコストをかけれるかしっかり検討して、ベストの金庫を選ぶようにしましょう!!

当店での販売中の金庫!

当店では耐火性能を有する金庫を販売しています。




家庭用なのでちょっとした大切なものを保管するには最適です。耐火性能あり、設置費込みで3万円~でなのでお財布にもやさしくなっています。

それではまた(o|o)